Beatmania ⅡDX 中伝までの振り返りと反省
※本記事は東大幻想郷アドベントカレンダーに寄稿された記事です。リンクから他の人が書いた記事を閲覧することができるのでぜひ。
どうもこんばんはグPです
実は2020年の目標のひとつに「Beatmania ⅡDXにおいて、HEROIC VERSE稼働中に中伝を取る」というものを掲げていたのですが、つい先月、HEROIC VERSE(以下HV)稼働最終日にその目標を達成することが出来ました。
というわけで、今回はBeatmania ⅡDX(以下弐寺)で中伝に合格するまでを、反省を交えながら振り返ろうという記事になっております。
なかなかに蛇行をしながら中伝まで漕ぎ着けたこともあり、かなり反省の多い内容になりました。
なので、これから弐寺を始めようという方や7、8段の方で上手くなりたい!という方に参考になるような内容もあるかもしれません。
以下駄文ですが、お付き合いいただければ幸いです。
Beatmania ⅡDX /BMS段位合格歴
2019/12/26 弐寺8段
(2020/4 quasar式/べちゃ押し→1048式手首皿に運指変更)
2020/6/3 運指変更後bms通常9段
2020/6/7 本家9段
2020/6/26 bms通常10段
2020/6/30 bms発狂初段
2020/7/4 本家10段
2020/10/27 bms発狂2段、本家中伝
〜8段まで
これは今年ではなく去年の話になります。
正直8段合格までに何をやったかを具体的には覚えてないのですが、一つだけ確かなことがあります。
特にこれから弐寺始めるよって人には覚えておいて欲しいのですが、とりあえず1048式は身につけておきましょう。
この時期の僕はquasar式*1という運指を使ってました。
この運指は、結構自然な指の置き方で力みにくく、しかも鍵盤のみの譜面には結構強い(特に白鍵、1P側だと13絡みとかにバカ強い)という長所を持つのですが、反面皿までの距離が遠いせいで皿絡みに死ぬほど弱いという致命的な欠点を抱えています。
弐寺やったことある人なら分かると思うんですけど、☆12*2にもなってくると皿絡みの全くない譜面ってほぼないので、皿絡みに死ぬほど弱い=大体の譜面に死ぬほど弱いということになってしまうんですよね。
その点1048式に関してはもう5億回は言及されてそうだけど皿絡みにも強く、慣れれば鍵盤にも強い運指です。
そりゃみんな1048式使うわ。実際に僕自身運指を後々矯正することになったのですが、1048式は本当に皿絡みがやりやすく強い運指だなぁとなりました。
なので運指に関しては逆張りをせず、とりあえず1048式は身につけておきましょう。
僕みたいに後から運指を変更するという選択肢もありますが、これは正直おすすめしません。(理由は次項)
〜運指変更・SP9段
前の項で述べたように、僕はquasar式という運指を使ってたのですが、9段挑戦段階になり☆12にも触るようになって「あ、こりゃ僕には無理だわ」と悟り始めました。
ただ今までやって来た運指を変えるのは大変だし、キーボードでBMSをやっていた都合上キー配置とか変えたくないし…とずるずる同じ運指を使い続け、9段ボスの少年Aの皿複合に虐殺される日々を送っていました。そんな中僕に転機が訪れます。某ウィルスの影響による自粛生活です。
緊急事態宣言が発令された結果、全国各地のゲーセンが軒並み営業自粛を強いられ、アーケードでの音ゲーが出来なくなったのは記憶に新しいですね。
ちょうどそのころに自分の生活週間がボロボロになったことも相まって、家でBMSをする気力も失われ、おおよそ1カ月ほど音ゲーとはほぼ無縁の生活を送ることになりました。
しかし4月の末頃、2月に注文したDAOコンが家に届き、家でも7つの鍵盤とお皿をしばけるようになったことでモチベが爆増しました。
ただ、1カ月も音ゲーをしていなかったわけですから、当然感覚は鈍り果てています。
そこで、これを機に1048式の手首皿に転向することを決意しました。
しかしこの運指変更、正直死ぬほど大変で、特に運指を変更した直後は本当に最低な気分で音ゲーをすることになりました。
今まではBMSの通常10段にギリ受からないくらいの地力だったのですが、運指を変更したことで7段に受かるか受からないかくらいの地力まで落ちてしまったのです。
弐寺基準の難易度で言うと☆12下位が出来るか出来ないかみたいな地力から、☆10上位は出来ないなぁくらいまで落ちた感じ。
しかもなまじっか認識力だけは残ってたので、譜面だけは楽に認識できる。なのに全く押せない。なんで?おもんない!という現象に陥ってしまいました。
この時期は鍵盤をしばくのが本当にストレスで、毎日のように台パンならぬ布団パンをし続けていました。
でも買ったばかりのコントローラーには当たらず、かつ家族に配慮して音の出ない布団を殴ろうと判断出来る理性は偉かったので褒めてあげたい。
ただ一つだけ言えるのですが、運指を変更する時はどれだけモチベが落ちようと、どれだけストレスだろうと、何がなんでも元の運指で遊ぶことだけはしてはいけません。
僕が運指変更にかかったのは約1ヶ月強なのですが、元の運指を併用したりしていれば恐らくもっとかかっていたでしょう。
もっとかかるということは、もっと苦痛に感じる期間が伸びるということです。
しかも元の運指を併用していれば、それだけ新しい運指の定着度は低くなるわけで、下手すれば新しい運指が身につけられないかもしれません。
そうなってしまうと苦痛やストレスを受けるだけ受けて、得られたものは何もないという一番最悪なパターンになってしまうかもしれません。当然モチベは落ちるでしょうし、そのまま引退しちゃうなんとことも考えられなくはないかもしれません。お財布的には引退した方がよかったのでは?
なので、もし運指を変更しようという人は鉄の意志をもって何がなんでも我慢しましょう。
いくつか好きな曲があれば割と耐えられると思います。ただ、そもそも運指変更をしなければこんなことになりもしないので、後々1048式に転向するくらいなら、最初から素直に1048式を使えばいいと思います。(とまぁここまでずっと10481048といってきましたが、別にこの運指じゃないと弐寺ができない/上達できないというわけではないので、そこらへんはもう個人の好みにはなってくると思います)
さて、そんなこんなで苦痛に耐えながら運指を変更した結果、無事に1048式手首皿を身につけることができました。
そしてゲーセンも自粛が開けて営業を再開し始めた頃にゲーセンに行き9段を受けると、あんなに苦労していた9段の少年Aの皿複合をボコボコに叩きのめし、ついに段位を更新出来ました。
SP9段合格!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! pic.twitter.com/0OPbvme1dP
— グP★5.10 (@GuPotogame) 2020年6月7日
実に7ヶ月ぶりの段位更新だったし、運指変更でかなりの苦しみを背負ったので、本当に嬉しかったです。
〜10段
ここは正直何も苦労しなかった気がします(照)
クッキーに癖をつけると地獄という話だけは聞いていたので、地力を上げて上から捻り潰そうと思っていたのですが、実は9段に受かった辺りで割と10段挑戦段階くらいの地力はあったっぽく、家で鍵盤をしばいてたらさほど苦労することなく10段に受かった気がします。
癖がつきそうな曲は地力で上から殴ればええ!
SP10段合格!!!!!!!!うまい!!!!!!!!!!!!! pic.twitter.com/JF5f8pkZ3P
— グP★5.10 (@GuPotogame) 2020年7月4日
正直本家10段よりBMSの10段の方が嬉しかったかもしれない(多分9ヶ月くらい拗らせていたので)。
ちなみにBMSをやっている方は、発狂初段に受かったら10段うけてみるとあっさり受かると思います。
もちろんBMSと弐寺は似て非なるものですし、BMSをメインでやっている場合はACの環境に慣れる必要があると思いますが。
〜中伝
ガチで苦しかった。本当に。ここで苦しいとか言ってたらこれから皆伝までどうなっちゃうの!?って感じではありますが(正直既に苦しい)。
この時期は夜のバイトが終わったあと帰り道にゲーセンに寄り、閉店まで弐寺をやるという生活になっていました。
主にやっていたのは、ノマゲ難易度表*3の地力B〜地力Aで点きそうなランプを狙っての単曲粘着です。
この時期の僕がアホだったのは、適正程度の難易度である地力D~Cはほとんど手をつけず、若干地力より上の地力B以上の「できそうなものだけ」しかやらないみたいな日が多く、広義の地力上げを怠っていた点です。
これは当たり前の話で僕の大きな反省点なのですが、得意な傾向の単曲粘着よりも、得手不得手関係なく色々な譜面を触った方が基本的に地力は伸びます。
もちろん時には単曲粘着も重要ではあるのでしょうが、同じ難易度帯に多種多様な譜面があるこのご時世、色々譜面を触り様々な配置やBPM、譜面傾向に慣れる方が重要度は高いです。
しかも僕が最低だったのは苦手な譜面はやらず出来そうな譜面/得意そうな譜面だけをやってたところです。この時期はかなり地力が伸び悩んでうんうん唸っていたのですが、そりゃ地力伸び悩むわ。
実際にこれは僕の体感なのですが、BMSのsatellite難易度表や発狂難易度表で、ひとつの地力帯を全部易/難で埋め立てるということをやり始めてから、明らかに地力の伸びが良くなりました。
とはいえ、単曲粘着も正しく付き合えば、大いに意味のあるものだと思います。僕の地力帯で一番効果がありそうなことといえば、特に際立って苦手な譜面傾向の曲をやり込むというのが挙げられるかなと思います。
例えば僕はBPM150前後の中速の二重乱打/重発狂がめちゃくちゃ苦手だったのですが、Brokenやこれ似た譜面傾向のものをやり込むことで、多少なりとも苦手が克服出来ました(いやまぁまだ得意ではないんですけど)。
ただし、こういった苦手に気づけるのも様々な曲に触れるということが前提にあるでしょうし、やはり多くの譜面に触れるというのが地力上げには最適ではないのかなと思います。
あとひとつ重要なことを挙げるとしたら、適度な休養です。これも僕の反省点なのですが、BMSと弐寺で次々に段位を更新できた結果、ウキウキしてモチベが天元突破したのはいいのですが、それから腕休めの日を入れることなく毎日BMSや弐寺をやっていました。
そしてその結果、疲れからか伸びが目に見えて遅くなり、モチベもどんどん失われ、真面目にプレイする頻度もかなり落ちました。
弐寺というゲーム、実はかなり身体を酷使するゲームです。約2分間で1500〜2000くらいの打鍵をするので当然指や腕に疲労が溜まる。こういう疲労の他に、高密度を見切るため目を酷使したり、視線を一定に保つ必要があるために姿勢を固定しなければならず、また手首皿を使っている人は若干腰を斜めにしたり、身長が高い人は腰を曲げたりする必要があったりといった要因から、眼精疲労や身体のこり、腰痛などといった症状も襲いかかって来ます。
こういった指が疲れて動かないといった疲労は動的疲労、身体が凝り固まったりするといった疲労は静的疲労というのですが、このどちらもが高レベルで襲いかかってくる音ゲーは弐寺が最たるものではないでしょうか?
疲労の種類が違えば、ただ寝れば回復するというわけでもないため、きちんとしたケアや休養をせずに毎日毎日休みなく続けていれば、当然疲労はたまる一方で、そのうちパフォーマンスにも大きく影響してきます。
だから、疲労に対する正しいケアや、適度な休息は必要になってくるのですが、当時の僕はそれに気づかなかったわけですね。
その結果しっかりとしたパフォーマンスを発揮することはできず、長らく地力は停滞し続け、モチベも減少…気づけば新作のBistrover稼働の告知が出て、HV稼働終了日も目前に迫ってきてしまいました。
新作稼働の話が出てきた時、正直僕はHV中の中伝合格を諦めていました。弐寺でもbmsも成果が出ず、モチベもなく、鍵盤にも触らない日が増えていたからです。
ただ、これが逆に功を奏し、しばらく触らないことで慢性的な疲労が取れたのでしょう、HV稼働終了の1週間ほど前から突如として地力が伸び始めました。いや本当に突然でした。
その結果、鍵盤しばきを再開し始めて数日、HV稼働最終日にBMSでは発狂2段を取得することができ、そのままの勢いで中伝にもギリギリで合格することが出来ました。
中伝合格!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!今年の目標だった今作中の中伝達成です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! pic.twitter.com/oDMuMbqCFY
— グP★5.10 (@GuPotogame) 2020年10月27日
余談ですがSnakey kung-fuに癖がついて、バドマニよりも無理になっていました。段位粘着は……やめよう!
正直、中伝合格についてはあまりに唐突すぎて「は?」と言いたくなる方もいるでしょう、というか僕も言いたい。ただまぁそれくらい疲労は地力に悪影響を及ぼすのだなぁということが伝わればいいと思います。
もちろん突然の地力向上には疲労が取れた以外の要因もあるとは思います。
というか、しばらく触っていないのに突然急激に地力がどんと高くなるということはあまり考えられません。
だから、目に見える成果で現れなかっただけで、地力はちゃんと上がっていたのだと思います。
ただ、慢性的な疲労がたまっていたため、十全なパフォーマンスの発揮ができず、結果的に地力が停滞しているように見えたのかなぁというのが僕の考えです。
終わりに
中伝を取るまでを振り返るという題目でブログを書いてたのですが、いつの間にやら運指変更とか疲労についての話になってしまいました。いろいろ話が脱線しちゃったし、振り返りとは呼べないような内容になっちゃったかも?まぁ自戒を込めてという意味も大きいので許してください。
僕自身が音ゲーを始めてから3年もたっておらず、弐寺も真面目に初めてから1年半も経ってないくらいなので、もっと歴が長い方やもっと地力がある方からすると「何言ってるんやこいつ」みたいなツッコミどころはあるかもしれませんが、それは多めに見てください。
あと最後の疲労に関しての話は、ちゃんと色々調べて、それぞれの疲労に対しての適切なケアは何かみたいなブログを書きたいですね。
以上、なにかひとつでも参考になることがあれば幸いです。皆伝取った頃にまたお会いしましょう。